おと な り2009年07月11日

おと な り (萌芽のころ)  まなべ ゆきこ 著

おおまかに云えば、同じアパートの隣どおしの
男女の物語。
と云ってもお互いの接点はないという話で、
最後はこの二人に何かがあるのかと思いながら
読んでいたけれど、特に何もなし。
期待はずれというか、それはそれで良くて、それ
ぞれの周りの出来事が興味深く、感動ってモノは
なかったけれど、ちょっとワクワクするような感じ
がした。
何だか感想になってないような気がするけど、
ホンノリ・ホンワカって感じの小説です。

おもしろ度 ★★☆☆☆

ある日、アヒルバス2008年11月28日

ある
題名:ある日、アヒルバス 著者:山本 幸久

「アヒルバス」というバス会社を舞台に、バスガイド
のデコが活躍(?)するコメディータッチの小説。
はっきり言って面白かった。というよりも笑わせてもらった。
おそらく、小説を読みながら笑ってしまったのは初めてでは
ないかと思う。
バスガイドの仕事を通じての人間関係や仕事の様子などが
面白おかしく書かれている。
著者が男性というのに、女性の立場から現代風な話し言葉
を交えた記述が新鮮である。

おもしろ度 ★★★★★

幻夜2008年07月12日

題名:幻夜 著者:東野 圭吾

阪神淡路大震災を発端にして、一人の女性の野心
を描いた物語。
その女性は、自分の周りにいる男性を次々と陥れ、
自分の野心を達成すべく、陥れた男性を操って自分
は手を汚さずに不要な人物を葬っていく。
大震災の時に知り合った男女を中心に物語は進ん
で行くが、登場人物が多いので頭を整理しながら
読んでいく必要がある。

後半は話が急展開するが、エンディングはちょっと
物足りなかった。しかし、話の内容は面白い。

おもしろ度 ★★★☆☆